それ、故障ではなく、仕様です。
これから、あなたという人の「はじめから決まっている作り」を、隠さずに全部お伝えします。
仕様1.「気をつかいすぎ」ではありません。人の機嫌に先に気づく感度が、最初から高く設定されています
4人で話していて、1人だけ笑っていない人がいると、話の中身よりそっちが気になる。
何が食べたいか聞かれたとき、自分の食べたいものより先に「みんなが食べたそうなもの」が頭に浮かぶ。
そして家に帰って一人になってから、「私、結局何がしたかったんだろう」となる。
これは、順番がそう決まっているからです。
あなたの中では、「自分がどうしたいか」より先に「この場が今どうなっているか」が立ち上がります。自分の希望が消えているのではありません。後から来るだけです。
この作りの機能: その場の誰が我慢しているか、どこが不公平か、どの関係が壊れかけているかが見えます。人と人の間に立つ仕事、調整する仕事、もめている場を収める仕事で、あなたは他の人が真似できないレベルで働けます。
使い方: 「その場で自分の希望を言う」のは向いていません。だから、会う前に決めておく。行きたい店、やりたい方針、譲れない条件を、事前に紙かスマホに書いておく。決まっていれば、あなたはちゃんと言えます。
仕様2.初対面で「なんか信用できる」と言われるのは、努力ではなく最初から持っているものです
初めて会った人が、なぜかすぐ深い話をしてくる。
お店の人や年上の人に、妙に親切にされる。
「感じがいい」「品がある」「一緒にいて安心する」と言われたことが何度もある。
これは、あなたが気をつかった結果ではありません。黙って座っているだけで、人があなたを「この人は大丈夫そうだ」と判断する。そういう作りです。生まれつき配られています。
この作りの機能: あなたの道は、自分で売り込むより、人が連れてきてくれる形で開きます。紹介、推薦、「あの人がいいと思う」の一言。これがあなたの一番強いルートです。
使い方: 遠慮して黙るのが、一番もったいない使い方です。「これをやりたい」「これを手伝ってほしい」と口に出すだけで、驚くほど人が動きます。頼む練習をしてください。あなたの場合、頼まれたほうも嬉しい、という反応が返ってきます。
仕様3.おだやかな表と、全部見えている裏。どちらも本当のあなたです
やさしく相づちを打ちながら、頭の別のところで「この人、今ちょっと嘘ついたな」と正確に思っている。
にこにこ話しながら、その人の弱いところも、隠していることも、だいたい見えている。
これは二重人格ではありません。二段構えになっているだけです。
表面のやわらかさは本物。深いところの観察力も本物。両方が同時に動きます。
この作りの機能: 人の本音と痛みが見えるので、最終的に、人はあなたのところに相談に来ます。表面だけやさしい人には言えない話を、あなたにはできる。これは一生使える力です。
注意点: 見えたことを全部は言わない作りなので、内側に溜まります。溜めたままにすると、体か気分のどちらかに出ます。信頼できる1人か2人に、見えたことを話す場所を必ず持ってください。日記でも構いません。出す先が必要です。
仕様4.3日後に完璧な返しを思いつくのは、遅いのではなく、言葉のチェックが厳しいからです
会議で言いそびれる。その場では黙ってしまう。
夜、布団の中で完璧な言い方を思いつく。
メールやメッセージを送る前に、何度も読み直してしまう。
あなたは、言葉を出す前に頭の中で何回も検査します。合格ラインが、他の人よりずっと高く設定されています。だから瞬発力は出ません。当たり前です。
この作りの機能: 出した言葉が壊れません。あなたが書いたものは、何年たっても読めるし、意味がズレません。適当なことを言わない人だと、まわりは長い時間をかけて気づきます。
使い方:
・その場の口頭より、書く形式にすると本領が出ます。会議なら事前に紙で出す。話す前にメモを作る。
・即答を求められたら「持ち帰ります」を決まり文句にしてください。これは逃げではなく、正しい使い方です。
・言いそびれたら、後からメッセージで送っていい。時間差で出すのが、あなたの標準仕様です。
仕様5.「うまく説明できないけど、わかる」は、あなたが数年早いだけです
「これ、たぶんうまくいかない」となぜか分かる。
「この人、そのうち辞めるな」と思っていたら、本当に辞める。
でも当時それを言うと「考えすぎ」「気にしすぎ」と言われた。
あなたは、結論が先に来て、理由が後から来る作りです。だからその場では説明できません。間違っているのではなく、言葉の準備が追いついていないだけです。
この作りの機能: 人より数年早く気づけます。世の中がその話をし始める頃、あなたはとっくに通り過ぎています。
使い方: 思いついたら日付をつけて記録してください。スマホのメモで十分です。1年後、3年後に見返すと、自分の的中率が自分で分かります。そうなると、他人に同意されなくても動けるようになります。しかも記録が残っていると、後から周りがあなたを信用します。
仕様6.スタートが遅いのは、10年続けるために必要な準備時間です
やると決めてから、実際に始めるまでが長い。
周りが3日で始めることに、3ヶ月かかる。
「腰が重い」「もったいない」と言われたことがある。
あなたは、始める前にほぼ全部を頭の中で作り終える方式です。だから外から見ると止まって見えます。中では動いています。
そのかわり、始まった後がとても長い。多くの人が3年でやめる場所で、あなたは10年続きます。しかも途中でどんどん深くなる。ここが本当の性能です。
この作りの機能: 短期の器用さでは勝負しません。積み上げ、専門性、長期戦。10年たったとき、あなたの手元にだけ残っているものが必ずあります。
使い方: 「まだ始めていない期間」を、自分に許可してください。それは準備です。ただし、締切だけは外から与えてもらうと、うまく火がつきます。人と約束する、申し込んでしまう。これが一番効きます。
仕様7.人と会ったあとにぐったりするのは、元気の回復のしかたが違うからです
楽しかった集まりの翌日、何もできない。
嫌いな人と会ったわけでもないのに、消耗している。
一人でいる時間がないと、だんだん機嫌が悪くなる。
あなたは、人と会うと減って、一人でいると増える作りです。多くの人と逆です。どちらが正しいという話ではなく、配分が違うだけです。
この作りの機能: 一人の時間に、考えがひとりでに組み上がります。まとまった一人時間があるほど、次に出すものの質が上がります。あなたの成果物は、人といた時間ではなく、一人でいた時間から出てきます。
使い方: カレンダーに、先に「誰にも会わない日」を入れてください。予定が埋まってから空きを探すと、一生取れません。
人間関係について: 広く浅くはできない作りです。少ない人数で深く、しかできません。それでいいです。
また、はっきりものを言う人、まっすぐ動く人に惹かれるはずです。それは正しい選び方です。ただし一点だけ。その人に決定権まで渡さないこと。 最終判断は、あなたのほうが正確です。
仕様8.がまんの下でザラつく「本当は言いたい」は、なくす部分ではなく、出す部分です
ずっと笑って合わせているのに、心の底では「いい加減にしてほしい」と思っている。
年に何回か、全部投げ出して消えたくなる。
急に人間関係をバサッと切りたくなることがある。
合わせる力と、極端に正直な部分。この二つが同時に動いているのがあなたです。どちらかを消すことはできません。
この作りの機能: その正直な部分は、あなたの仕事や作品の切れ味そのものです。みんなが気をつかって言わないことを、あなたが言葉にしたとき、異様に強い。人が動きます。
使い方: 出口を先に作ってください。誰にも見せない文章、名前を出さない場所、作品、創作。出口があると、この部分は武器になります。出口がないと、体調不良か、突然の関係の断ち切りという形で出てきます。どちらにしても、必ず出ます。先に、安全な出口を用意する。 これが一生の管理方法です。
仕様9.あなたの「好き」は少しズレています。そのズレが、そのままお金になります
みんながいいと言うものに、なぜか乗れない。
少数派を選んで、何年かしてからそれが流行る。
自分の趣味や選び方を、うまく説明できない。
あなたの「いいと思う基準」は、多数決とわずかにズレるように出来ています。合わせようとすると、あなたの魅力が消えます。
この作りの機能: あなたが選んだもの、並べたもの、作ったものには、他の人には作れない手ざわりが出ます。それは真似できません。ズレているから価値があります。
使い方: 「なぜこれが良いと思うのか」を言葉にする練習をしてください。感覚のままだと趣味で終わりますが、説明できた瞬間に、仕事になります。仕様4の「書く力」と組み合わせると、ここが一番お金になります。
仕様10.お金と持ち物に強い感情が動くのは、そこが仕事の入り口だからです
残高を見て、安心したり不安になったりが激しい。
人に借りを作るのが、極端に嫌。
安いものを大量には買わない。納得したものには高くても払う。
あなたにとって、お金と持ち物は数字ではなく、気持ちと直接つながっています。だから人より重く感じます。
この作りの機能: 価値を見抜く目が鋭い。ものの良し悪し、人の実力、その話に筋があるかどうかを、金額として判断できます。
そして一番大事なこと: あなたの仕事は、「自分の内側で深く処理したもの」を人に渡して価値に変える形になります。つまり、自分の値段を自分でつけることが、そのまま一生の課題であり武器です。
安く出しすぎると、お金より先に気持ちが壊れます。逆に、適正な額をきちんと言えるようになると、そこから一段上がります。値段交渉を避けないでください。それはあなたの担当分野です。
仕様11.人に見られる場所が一番痛いのは、そこがあなたの持ち場だからです
人前に立つ場面。家族や実家の話。「あなたってこういう人だよね」と決めつけられる場面。
ここだけ、なぜか特別に効きます。うまくやれているのに、後でぐったりする。
あなたの場合、「人から見られる場所」と「一番やわらかい場所」が、同じ地点にあります。 だから外に出るたびに触れます。避けようがありません。
この作りの機能: ここが痛いからこそ、同じところが痛い人に、あなたの言葉だけが届きます。上手にできる人の話は、誰も救いません。痛かった人の話が救います。あなたはその役ができる作りです。
使い方: 「うまくやる」より「本当のことを言う」に寄せてください。それだけで、消耗が減って、届く範囲が広がります。完璧に見せようとすると疲れて、正直に話すと楽になる。これはあなたの標準動作です。
仕様12.目立ちたい気持ちを責めなくていい。ただし、本当に満たされるのは自分で選んだ小さい場所です
認められたい気持ちと、そう思う自分が嫌な気持ちが、同時にある。
褒められると嬉しいのに、その後で妙に虚しい。
拍手を集める力は、あなたはもう持っています。持っているから欲しくなります。それは当然です。
ただし、拍手では満タンにならない設定になっています。何回もらっても、翌日には減ります。
満タンになる方法: 自分で選んだ少人数の場所を、自分で作ること。
生まれた家でも、たまたま入った会社でもなく、あなたが自分で選んだ人と、自分で決めた居場所。ここが安定すると、外の評価に振り回されなくなります。仕事の成果も、ここが整った時期にだけ伸びます。
使い方: 数字の多さより、名前と顔がわかる10人。そして自分の部屋や家の環境を整えること。遠回りに見えますが、あなたの場合はここが土台です。
仕様13.決めるのが遅いのは、頭の中に決定権を持つ人が3人いるからです
何かを選ぶとき、頭の中で何度も反対意見が出てくる。
決めたはずなのに、翌日ひっくり返る。
優柔不断だと言われたことがある。
あなたの中には、判断基準の違う3人がいます。
- きれいか、気持ちいいか、感じがいいかを見る人
- 続けられるか、現実的か、無理がないかを見る人
- 本当はどうしたいのかしか見ない人
この3人が全員うなずかないと、あなたはGOを出せません。だから時間がかかります。
この作りの機能: 3人が一致した決定は、ほぼ外れません。あなたが「決まった」と言ったときの精度は、異常に高い。周りが「あの人が決めたなら大丈夫」と思うのは、そのためです。
使い方: 迷ったら、紙に3行書いてください。
「好きか」「続けられるか」「本音はどっちか」。
3つそろわないなら、まだ決める時期ではありません。急かされても、それは正しい状態です。
まとめ|穏やかな人、で終わる人ではありません。深いところまで行って、見てきたものをきれいな形にして渡せる人です
ここまでの13個は、バラバラの話ではありません。全部つながって、ひとつの流れになっています。
あなたの一生の作業は、たった3工程です。
- 人より先に、深いところまで見る(仕様3・5・11)
- 時間をかけて、それを言葉や形にする(仕様4・6・9・13)
- やわらかい顔で、人に渡す(仕様1・2・10)
遅いこと、その場で言えないこと、人と会うと消耗すること、なかなか決まらないこと。
これは全部、この3工程に必要な時間です。速い人には、この3工程はできません。
あなたは、最初の印象と、中身の深さの落差がとても大きい人です。
やわらかい第一印象を見て、人が寄ってきます。そして、奥まで来た人だけが、あなたが本当は何を見ていたのかを知ります。この順番でいいのです。むしろ、この順番でしか届きません。
ひとつだけ、事実をお伝えします。
あなたが生まれたのは、まだ日が昇っていない時間でした。空はうっすら明るくなり始めていて、太陽はまだ地平線の下にいる。あと少しで昇る、という時刻です。
だからあなたは、暗いうちに気づいて、明るくなってから伝える順番になっています。
人より早く分かって、人より遅く言葉になる。ずっとそうだったはずです。これがあなたの標準です。
必要なのは、直すことではありません。出口を作ることです。
・言葉の出口(書く。時間差で出す)
・本音の出口(誰にも見せない場所を持つ)
・一人の時間の出口(先にカレンダーを押さえる)
・値段の出口(自分の価値を自分でつける)
・居場所の出口(自分で選んだ数人と、自分の家)
この5つを用意するだけで、あなたの持っているものは、そのまま全部使えるようになります。
あなたは、よくできています。最初から。
これは、ある一日に生まれた人の一通です。